2016年 10月 05日
「SGLT2阻害薬の副作用は、考えて分かる!」
ご存知の通り、ただいま
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それと同時に、ファンスタディのちょこ勉コーナーをスタートさせました!
これを機会に、基礎知識の維持を♪
発信一覧は、こちら↓
●新しくなった情報
平成26年度国民健康・栄養調査1~概要・食塩~ 2:42
平成26年度国民健康・栄養調査2~栄養素等摂取量・食品群別摂取量~ 6:43
平成26年度国民健康・栄養調査3~朝食欠食率・運動習慣・肥満・高血圧症~ 4:26
平成26年度国民健康・栄養調査4~コレステロール・飲酒・喫煙~ 3:03
平成26年度国民健康・栄養調査5~重点項目~ 4:53
日本人の食事摂取基準2015年版~2010年版と比較しながら学ぶ~ 6:57
食品表示法1~栄養成分表示の義務化~ 4:23
食品表示法2~「機能性表示食品」制度の新設~ 6:15
平成27年度食料自給率~数値と対策と目標~準備中
日本食品標準成分表2015年版(七訂)~実際に見ながら学ぶ~準備中
●最新の国家試験で出題された情報
セント・ジョーンズ ・ワート~薬の飲みあわせ~ 4:12
トランス脂肪酸~何に含まれる?何でダメ?~ 7:03
ヒスタミンと胃酸~胃酸分泌を促進するのは、ガストリンだけじゃない~ 3:56
SGLT2阻害薬~糖尿病の薬の働き~準備中
ウレアーゼ活性~ヘリコバクター・ピロリ菌が悪さをする方法~準備中
●いただいたご質問に解答
トランスケトラーゼ~代謝マップのペントースリン酸回路に載っていない!~ 2:14
アミノカルボニル反応~酸化と還元が苦手~ 4:52
ストレス換算係数~どうやって計算するの?~ 3:02
推定エネルギー必要量~覚えないとだめ?~ 2:50
低温環境~皮膚血流量が減少する、でも皮膚血管は収縮する?~ 2:21
NPC-N比~6.25で割る?~準備中
等電点と電気泳動~ヨーグルトができるしくみ~準備中
二重標識水法~説明を読んでも分からない!~準備中
重炭酸イオン~二酸化炭素が重炭酸イオンになる?~準備中
昨日のメルマガで学んだ、SGLT2阻害薬の続きです。
30-124 糖尿病治療薬とその主作用の組合せである。
(2) SGLT2阻害薬———–消化管での糖吸収の抑制
(2) × SGLT2阻害薬は、SGLT2の働きを阻害することで、尿中へのグルコースの排泄を促進する。
SGLT2阻害薬は、腎臓に作用するので、膵臓のβ細胞を酷使するわけでもなく、インスリン分泌の有無を問わず、作用は腎臓の近位尿細管内にとどまるため、腎臓の機能そのものへの負担もない!
他の治療薬のメカニズムに影響を与えることもないため、組み合わせによってはより大きな効果を引き出すことが期待されている!
そんなSGLT2阻害薬ですが、副作用に注意しなければならない点はあります。
まずは重症低血糖。これは、薬が効きすぎて逆に低血糖になってしまうというものです。インスリンを併用している時に多いようです。
SGLT2阻害薬の内服により、いったいどれだけの糖分を尿中にすてることになると思いますか?
1日60~100gの糖分を尿中に捨てているのです。
これは、エネルギーに換算すると、240~400kcal。
結構な量ですよね。
ここから考えられるもう1つの注意点は?
そう、痩せ傾向の患者さんがさらに痩せてしまうこと。
ここにも注意しなければなりません。
さらに、尿中に糖分を排泄するにあたり、
尿量も1日700ml増えてしまいます。
ここから考えられるもう1つの注意点は?
そう、患者さんが脱水にならないように注意が必要です。
副作用をただ暗記するのではなく、なぜそうなるのか?
分かった上で副作用に気を付ける、これが専門家です!