2018年 1月 23日
肝臓におけるコレステロールの合成は、食事性コレステロールが抑制されるとは?
●いただいたご質問
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問題:肝臓におけるコレステロールの合成は、食事性コレステロールが多いと促進される。
答え:× 肝臓におけるコレステロールの合成は、食事性コレステロールが多いと抑制される。
とありますが、なぜ抑制させるのでしょうか。
コレステロールはどんどん合成されるものではないのでしょうか。
●回答
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食事からのコレステロールの摂取が多くなると、体内で、コレステロール合成の律速酵素であるHMG-CoA還元酵素が阻害されます。
この阻害によって、体内合成量が抑えられます。
つまり、身体の細胞に届けられるコレステロールの全体量は決まっており、
食事から入ってくる分が多いと、体内合成は低めになり、
反対に食事から入ってくる分が少ないと、体内合成を増やして対応します。
食事から摂り、小腸から吸収されるコレステロール自身が、全体の調節因子となっています!
管理栄養士国家試験の勉強は、日常生活にとっても役に立つものが多いです。
この問題の内容についても、周りの方に教えてあげると喜ばれると思います♪