2016年 10月 27日

「そもそもNPC/Nって何でしょう? 」

 


さて!11月12日に開催される計算問題セミナーの予習をしていきましょう!

昨日に引き続き、メルマガで学んでいきましょう!

面談トピからの抜粋です♪

(きちんと読むように心がけてください↓)

 

28-127

25%ブドウ糖基本輸液1,400mL、総合アミノ酸製剤600mL、脂肪乳剤200mLを投与した。

この時の非たんぱく質熱量/窒素比(kcal/g)である。正しいのはどれか。1つ選べ。 

ただし、エネルギー量は、ブドウ糖及びアミノ酸を4kcal/g、脂肪乳剤を   

200kcal/100mL、総合アミノ酸製剤の窒素量を3g/200mLとする。

(1) 100 

(2) 150 

(3) 200 

(4) 250 

(5) 300 

 

そもそもNPC/Nって何でしょう? 

 

NPC/Nとは、たんぱく質量に対して他のエネルギー基質(炭水化物・脂質)、

つまり非たんぱく質エネルギーをどれだけ補給すれば効率よくたんぱく質が合成できるかを示した指標です。


 

ここで思い出してもらいたいのが、たんぱく質には炭水化物と脂質とちがって窒素がはいっているよということです。 

このNは、窒素のことです。

 

たんぱく質に窒素がどのくらい入っているのかを計算する式が、たんぱく質g÷6.25です。 

例えばたんぱく質が100gであれば、÷6.25で16gの窒素が含まれていると計算できます。 

 

問題文をみると、25%ブドウ糖基本輸液1,400mL、総合アミノ酸製剤600mL、脂肪乳剤200mLを投与した。この時の非たんぱく質熱量/窒素比(kcal/g)である。とされています。 

このNPC/Nに当てはめて計算しようとした場合、25%ブドウ糖基本輸液1,400mLを糖質gに換算した数字と、脂肪乳剤200mLを脂質gに換算した数字と、総合アミノ酸製剤600mLに含まれる窒素の量が必要です。 

 

問題文に、総合アミノ酸製剤の窒素量を3g/200mLとすると記載されています。 

なので、総合アミノ酸製剤の窒素量は、3g/200mL、投与したのは600mlだから3g×3=9gと計算できるのです。

 

非たんぱく質エネルギー/窒素比(NPC/N)は、 

[糖質摂取量(g)×4+脂質摂取量(g)×9]÷[たんぱく質摂取量(g)÷6.25] 

 

この問題の場合、 

糖質は、25%ブドウ糖基本輸液1,400mLより、1400×0.25=350 350×4=1400kcal 

脂質は、脂肪乳剤200mLを投与、200kcal/100mLであるため、200×2=400kcal 

窒素は、総合アミノ酸製剤600mLを投与、総合アミノ酸製剤の窒素量3g/200mLであるため、3g×3=9g 

よって、1400+400/9=200(kcal/g)となります。 

 

単に計算式を覚えるのではなく、たんぱく質摂取量(g)÷6.25というのが窒素の量を計算するための式だということを理解していると解ける問題なのです。 

この問題の解説動画は、会員専用ページにも掲載しておりますのでご覧くださいね♪^^

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