2016年 11月 02日

「疫学研究って何?」

 

今日は、DotsコースのSATOさんと、

疫学研究について学びました!

計算問題セミナーでは、疫学研究について学びます。

予習しておきましょう!

 

・疫学研究って何? 

例えば「大腸がんの予防のために野菜の摂取量を多くしましょう。」という栄養指導は、 

大腸がんと野菜の摂取量が関係あるということが証明されているからこそできる指導です。 


そもそも大腸がんと野菜の摂取量は関係あるのか!?というところを調べるのが、疫学研究です。 


1.野菜の摂取量が多くなれば、大腸がんが予防できるのでは?という研究者の仮説 

↓ 

2.大腸がんと野菜の摂取量は関係あるのか!?というところを調べる(疫学研究) 

↓ 

3.「大腸がんの予防のために野菜の摂取量を多くしましょう。」という栄養指導につながる 


疫学研究は、は上記の2番のことだということを整理しておきましょう。 

 

・介入って何? 

疫学研究とは、すべて人を対象とした研究です。 

「介入」とは、干渉すること。 

・野菜を多く「食べさせる」 

・栄養指導を「受けてもらう」 

・サプリメントを「飲ませる」 

このようなことをいいます。 

なので、もともと野菜を多く食べている人を集めてきて観察することは「介入」ではありません。 

また、体重や血圧をはかることも「介入」ではありません。

疫学研究は、観察研究と介入研究に大きく分けられます。

介入の意味を理解しておきましょう! 

 

・症例対照研究とコホート研究 

つなげて学ぼう5P269の図をみながら、2つの研究について説明をしていただくことで、 

本当に分かっているか? 

混乱しているポイントは何なのか? 

チェックさせていただきました。 

質問:大腸がんと野菜の関係を症例対照研究で調べたいけどどうしたらいいですか? 

1.まず、大腸がんの集団(症例群)と大腸がんでない集団(対照群)を集める 

↓ 

2.症例群と対照群の過去の野菜摂取量をチェック 

症例群の方が対照群より過去の野菜の摂取量が少なかった! 

↓ 

3.野菜を多く摂ることは、大腸がんを予防する!(栄養指導できる) 

質問:大腸がんと野菜の関係をコホート研究で調べたいけどどうしたらいいですか? 

1.野菜の摂取量が350g以上の人の集団を曝露群、350g未満の人の集団を非曝露群とする 

↓ 

2.曝露群と非曝露群の10年後をみて、曝露群の方が大腸がんになっていない人が多かった 

↓ 

3.野菜を多く摂ることは、大腸がんを予防する!(栄養指導できる) 

 

疫学研究こそ、テクニックで解けない部分が多いです。 

(未来だからコホート研究、など) 

全体的にテクニックでは通用しない、理解していなければ解けない問題は多くなっているので、理解して、「使える管理栄養士」になりましょう^^!

セミナ―で疫学研究の計算ができるようになろう!↓

(テキスト5に突入していない方も、予習しよう!)