2018年 9月 06日

【メルマガで過去問解説以上コーナー♪】第32回-87

【メルマガで過去問解説以上コーナー♪】
皆さんが分かりにくいと感じた問題において、過去問解説以上に解説をします!

【第32回-87】
日本人の食事摂取基準(2015年版)における、ビタミンの耐容上限量(UL)に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
1.ビタミンAでは、カロテノイドを含む。
2.ビタミンEでは、α-トコフェロール以外のビタミンEを含む。
3.ナイアシンでは、ナイアシン当量としての量で設定されている。
4.ビタミンB6では、食事性ビタミンB6としての量で設定されている。
5.葉酸では、プテロイルモノグルタミン酸としての量で設定されている。

★ポイント1.設問は何を聞いているのかを掴もう!
食事摂取基準における「耐容上限量」は、「栄養素の過剰摂取による健康障害の回避」を目的とする指標です。
各栄養素(ないものもあります)に設定されていますが、値を設定する際の根拠(ルール)は、それぞれ若干違います。問題ではこの違いについて聞いています。

★ポイント2.選択肢は何を聞いているのかを掴もう!
各選択肢を少し言い換えてみると以下の通りです。
1.カロテノイドはプロビタミンAなので、体内でビタミンAになりますが、この量も耐容上限量の設定に使われていますか?→使われていない
2.ビタミンEは、α-トコフェロールの他にも、β.γ.δトコフェロールなどがありますが、この量も耐容上限量の設定に使われていますか?→使われていない
3.推定平均必要量や推奨量は、(食事由来の)ナイアシン当量で数値を決めていますが、耐容上限量も同じですか?→いいえ、サプリなどからのニコチン酸あるいはニコチンアミドの量で決められています
4.推定平均必要量や推奨量は、食事性ビタミンB6量で数値を決めていますが、耐容上限量も同じですか?→いいえ、サプリなどからのピリドキシンの量で決められています
5.推定平均必要量や推奨量もプテロイルモノグルタミン酸量で設定されていますが、耐容上限量も同じですか?→はい、同じです

★ポイント3.攻略するために必要な知識は?
耐容上限量の意味の理解と同様に、
カロテノイドがプロビタミンAであることや、
各ビタミンの化合物名(トコフェロール、ニコチン酸、ピリドキシン、プテロイルモノグルタミン酸など)を一致させておくことも大切な部分です(^^

 

何を聞いているのか、分かっていないまま過去問解説と格闘しても、戦いは終わらない・・・
心あたりのある方もいらっしゃるのでは?
もちろんファンスタディとしては、解説、テキスト、アニメでそれを意識して教材をつくっていますが、ご本人の意識が大事。
意識をどこに置いたら良い!?
スタートセミナーでぜひ学びに来てください!